といふわけで

目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず

金属バットが心をつかんで放さない。

Youtube始めました。時代は動画だ。

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もちろん漫才師の方ですよ。

 


最近、私は芸人の「金属バット」にドハマリにしている。

 

それまで私にとっての金属バットとは、「もし世界がゾンビだらけになったとき武器にしたいものランキング」5年連続一位の手軽な凶器だったのだが、ここに来て「金属バット」という言葉自体の印象がガラリと変わってしまった。

 

金属バットとは

よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビで芸歴12年目。

ボケを担当する坊主の小林とツッコミ担当のロン毛の友保のコンビである。

 

坊主の小林は読書家で政治や宗教に深く関心を持つ。またNSC時代は髪があった。

ロン毛の友保は映画好きで酒癖が悪い。泥酔し、先輩芸人に「あんたはおもんない」と8時間言い続け絶交されたことがある。

 

このコンビは、まず見た目からしインパクトがある。坊主とバンドマン風ガリガリロン毛。それも、作られたようなわざとらしいインパクトではない。インパクトが彼らの内側から滲み出しているのだ。外面は内面の一番外側というが、まさによく言ったものである。

 

登場時も全然元気がない。「どうもー!!」とか言わない。なんならM-1敗者復活のときは「寒っ…」てボソッと言ってた。そしてマイクを挟んで「何話そっか...」って感じで漫才が始まる。若手のスタートではない。いとし・こいし師匠の入り方である。

参考動画

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ネタ構成自体はオーソドックスともいえるしゃべくり漫才なのだが、他のコンビとは一味違う。脱力した小林の突拍子もないボケに、友保の信じられないほどコテコテな関西弁がピリッとしたスパイスを加え刺激的な味わいが生まれる。友保の関西弁は、それはもう嘘みたいな関西弁である。関西歴27年の私でも辟易するような関西弁。もはや絶滅危惧種である。

 そして、金属バット特有のあっさりしているのに添加物たっぷり。中毒性のあるネタが出来上がるのだ。

 

このコンビのすごいところは、ネタがすごく適当、いや適当に見える。ひょっとして適当に見せているのか?だとしたらすごい。終わり方とかマジ終わってる。 

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 以前、ジャルジャルM-1でのネタについて触れたが、私はお笑いは「努力を見せない」ということが大事だと思っている。

R-1グランプリ予選で、会場は大ウケしたのに、審査員に「努力の跡が見えない。」と一蹴された芸人がブログでこう言っていた。

「君には努力の跡が見えません。当たり前や!!ピエロがジャグリングのマメみせてどうするんじゃ!!」

まあ、彼はこの後飲酒運転で捕まるので決して良い人選ではないかもしれないが、この発言自体はすごく共感できる。

 

そう考えると、このコンビは努力を見せないための努力をしているのかもしれない。いや、この発言は努力を見せないための努力をしているという努力を見ようとする努力を誘発する可能性があるため控えさせていただく。

 

来年ブレイクしてほしいが、ちょっとしてほしくない気持ちもある。みんなに知ってほしいけど自分しか知らなくても良い。いや。むしろ知ってもらったら困る。

 

というわけで、皆さん金属バットのことはもう忘れてください。

 

トム・ブラウン最高!!

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