『闇金ウシジマくん』が私に教えてくれた4つのこと
Youtube始めました。時代は動画だ!!泥酔しながら見てください。
日本全国の小学校の図書室に『闇金ウシジマくん』を置くべきだ!!
みなさん!!借金してますか?どうも、マサ内藤です。
いきなりですが「闇金ウシジマくん」ってご存知でしょうか?2004年から『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載されていた漫画で、2010年に山田孝之主演でドラマ化され、2012年には映画化もされた作品です。
今日は私が「闇金ウシジマくん」から学んだ人生哲学をお教えします。
『闇金ウシジマくん』が教えてくれた4つのこと
1.闇金からカネを借りるな
『闇金ウシジマくん』は10日5割(トゴ)の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨とその従業員の日常をコミカル&ポップに描いた笑いあり涙あり薬に売春に銃に暴力ありありの日常ドタバタラブコメディ漫画です。
ウシジマくんを中心にカウカウファイナンスに訪れる客や、その関係者の様々な人間模様と真っ黒な社会の闇を描いたストーリーが展開されていきます。次のコマはその日常うあるあるシーンです。
利息が10日で5割ってのがまず激ヤバです。加えて、この漫画に出てくる債務者は加えて返済をよく「ジャンプ」します。
「ジャンプ」とは闇金用語で、返済日に利息分だけ払って次回の返済日まで先延ばしにする対債務者用のトラップカードです。これは闇金の常套手段で、これを繰り返して利息分だけで利益を得ていきます。
例えば、あなたが『カウカウファイナンス』で10万円借りたとしましょう。
あなた「5万円借してください。」
ウシジマくん「いいよ。うちはトゴだから10日後に15万円返してね。んで、あなた初回だから先に利息引いとくよ。」
~10日後~
債務者「15万円を用意できないです...」
ウシジマくん「しゃーない。とりあえず利息の5万円だけ払ったらいいよ。」
債務者「マジすかあざーす!」
ウシジマくん「でも元本(10万円)は減ってないから、また10日後には15万円よろしくね。」
~10日後~
債務者「いや~10万円キツイっす。」
ウシジマくん「じゃあ追加融資で10万かしてやろか?それで一旦借金チャラにしようや。」
債務者「あざす。お願いします。」
ウシジマくん「じゃあ先に利息分の5万引いとくから。はい5万円」
債務者「あざす…(???)」
ウシジマくん「じゃあまた10日後に15万よろしく。あ、あと期日に遅れたから賠償金も5万つくから。」
あなた「えっと。『借金返済』のためにした『借金』で、『借金』の損害金に使って、また10日後には返済で...あれぇ??どうなってるのぉぉ??」
あなたの20日間での元金と利息
借りたお金:20万円
利息:17万5千円
損害金:5万円(支払い済)
払わなければいけない額:42万5千円
※計算間違ってても許してね♪
このように、十日で五割どころか十割越えてくるのが闇金の恐ろしさです。債務者はもうなんの借金を借りてなんの借金を返さなければいけないのかわからなくなります。なので、間違っても闇金でお金は借りないようにしましょう。
2.ギャンブルはするな!!
闇金ウシジマくんでは、街で石を投げれば当たるくらいパチンコ中毒者が出てきます。
人は何故、痛みを忘れて玉転がしに依存してしまうのでしょうか。
その仕組を知りたい人はこの記事をチェケラ!!
「パチンコ店なんて、客20人に1人が勝つ設定だから、通いの素人はまず勝てねェ。」
残念ながらそんな事はみんなわかっているのです。ですが、パチンコ依存症の人は負けをパチンコで取り戻そうとして、損失は膨らみ続けます。
一回でも勝った経験のある人は、その「勝った」という印象が強烈な快感として残るので、負けた記憶が消し飛んでしまいます。
「パチンコはいいわよ。なにも考えないで済むから。」と劇中のある債務者が言っていました。スーパーで1000円の肉を買うのに躊躇はしても、パチンコに4万円は払える。からっぽの頭の中でずうっと勝利のファンファーレが鳴り響いているからです。
そんな人達に救いの毒手を差し伸べんとするのが闇金ウシジマくん。パチンコに興味のある人には是非第一巻を御覧いただきたい。パチンコ依存症主婦の話を読めば絶対にパチンコに行きたくなくなります。オススメ。
3.ヤクザには関わるな!!
ウシジマくんに出てくるヤクザはヤバイです。「義理と人情」なんてファンタジーでしょと言わんばかりに血生臭くて狡賢く、冷徹で下世話です。
どこで育ったらそうなるの?本当に同じ日本人?おかあさんといっしょとか観てた?ってなりますが、どこかリアル。詳しい内容はヤバすぎてここでは書けないから次いこう。
4.幸せはすぐそばにある。
闇金、ヤクザ、風俗、ホスト、ニートなど、社会の底辺のリアルな裏事情を淡々と描く「闇金ウシジマくん」ですが、その最大の魅力はなんといっても「リアリティ」。
この漫画の世界観は、私達が普段暮らしている社会に驚くほど肉薄しており、Twitterで読者から「なんで俺のことを漫画に描いているんだ」と怒られることもあったといいます。
作者の真鍋さんは学生時代、工業高校に通っておられ、そこはいわゆる「ヤカラ」の集まりだったそうです。そこで真鍋さんはいじめを受けていました。
その学生時代に人を観察する能力を身に付け、アウトローな人間には一般人にはない独特な魅力があるということに気付いたといいます。
「闇金ウシジマくん」の危険かつ魅力的で、もっと見たいけど目を覆いたくなるようなリアリティは、膨大な取材を材料とし、それを冷静に見つめる観察眼によって構成されています。
ホストクラブを題材にした話を書く際には、3店舗で70人くらいの人に話を聞いたといいます。劇中で「全然お客がつかなくて自分の母親を呼んだ」というのと、「母親が自殺した話を営業トークに使う」というのキャラが出てくるのですが、なんとそれは実在するホストから聞いた話なのだとか。そのホストに会いたい。
ホストの寮に行ったとき、冷蔵庫やごみ箱をくまなく調べ、排水溝の髪の毛まで写真に撮って、髪の毛を見ながら『人間関係の象徴だ』ってつぶやいたという真鍋さん。
ヤクザの事務所の取材でも、生の人間模様を取材したいと冷蔵庫や給湯室まで入り、挙句の果てには金庫の中も見せてくれと言って断られたらしい。いや、こえーよ真鍋さん。
こういった人間の「外」の環境、「中」の心情への細部へのこだわりを描くことによって、我々読者はアンダーグラウンドな、非日常の世界の日常風景を生々しく感じることができる。決して立ち入りたくない、関わりたくない、けれど覗いてみたい。世にいう怖いもの見たさがウシジマくん最大の魅力です。
時に、読んでいてキツくなることもあります。生活保護、ニート、ヒモ男、マイルドヤンキーなどなど...。劇中の誰しもが、周りの誰かに似ている。もしくは自分に。
債務者たちと私。何かが特別違ったわけではない。運良く家族に、友人に、環境に恵まれただけなのです。ウシジマくんを読むことにより、空気中にある「当たり前」の幸せを実感できます。
最後に
「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」 by丑嶋馨
ウシジマくんの名言であり、現代社会の本質をついた言葉だと思う。
ありがとうウシジマくん。真鍋先生の次回作にご期待下さい。
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