ミルクボーイ 『鈴木みのる』
「どうもミルクボーイです。お願いします。
ありがとうございます。
今、エル・デスペラードのギターをいただきましたけどもね。」
「ありがとうございます。
こんなんなんぼあってもいいですからね。」
「ゆうとりますけれどね。」
「うちのおかんがね、好きなプロレスラーがいるらしいんやけどその名前を忘れたらしいねん。」
「プロレスラーの名前忘れてまうってどうなってんねん。」
「いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん。」
「ほんだら俺がね、おかんの好きなプロレスラーを一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかとか教えてみてよ。」
「自分自身がプロレス界の王様やって言うてた。」
「鈴木みのるやないかい?その特徴はもう鈴木みのるやがな。すぐわかったよこんなもん。」
「俺も鈴木みのるやと思てんけどな、おかんが言うには、飛んだり跳ねたり派手なレスラーらしいねん。」
「ほな鈴木みのると違うか!鈴木みのるが飛んだり跳ねたりするわけないもんね。みのるはね、頭突きの時の片足浮くの以外はずーと地に足付いたプロレスするのよ。みのるってそういうもんやから。ほな鈴木みのるちゃうがなそれ。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
「なんであんなに、エルボーの音が響くのかがわからんらしい。」
「鈴木みのるやないかい!みのるのエルボーはあの音目覚ましにしたら一発で起きれるんやから。鈴木みのるに決まりやん。」
「わかれへんねん、でも。」
「何が分かれへんねん。」
「俺も鈴木みのるやと思てんけどな、おかんが言うには、プロレス関係者のみならず、誰もが真似したい髪型してるらしいねん。」
「ほな、鈴木みのるちゃうやないかい!鈴木みのるの髪型は誰も真似したくないし、たとえマネしようと思ってもなんて注文したらいいんかわからんのやから!あれは美容師の全身全霊の悪ふざけなのよ。他になんか言うてなかった?」
「久しぶりのプロレス見た人が『まだやってたん?』って驚くらしい。」
「鈴木みのるやがな。みのるのデビューは1988年、今年で現役32年目なのよ。日本で一番元気な51歳なのよ!鈴木みのるやそんなもん。」
「わかれんへんねん。」
「なんでわかれへんのそれで。」
「俺も鈴木みのるや思てんけどな、おかんが言うには、私生活も荒くれ者らしいねん。」
「ほな鈴木みのるちゃうやないか!鈴木みのるは株式会社『パイルドライバー』の代表取締役を務められぐらいしっかりしてるねん!煽りVTRのときもアパレルの会社持ってるだけあってシュッとした格好してるやろ?鈴木みのるちゃうがな。もうちょっとなんか言ってなかったか?」
「最近、部下に裏切られるんちゃうかって雰囲気出しながら、なかなか裏切られへんねん。」
「鈴木みのるや!タイチが動き出しそうでなかなか動きださへんのよ!でもね、その焦らされる感じも含めてファンは楽しんでるんやから!今年中になにかストーリーがあると俺は睨んでるのよ。じゃないと俺は動くよ、もう!鈴木みのるやん絶対!」
「わからへんねん、でも。」
「なんでわからへんのこれで。」
「おかんが言うには、入場がいまいち盛り上がらへんらしいねん。」
「ほな鈴木みのるちゃうやないかい!みのるの入場はもはや神聖なる儀式やねん!海外でもお客さんが『カ・ゼ・ニ・ナレ~』って叫んでるねんから!歌ってる中村あゆみは、オノヨーコ、ピコ太郎の次に世界で有名な日本人歌手やねんから。鈴木みのるちゃうやないか。もうちょっとなんか言ってなかった?」
「多分やねんけど、いい人らしい。」
「鈴木みのるやないか!『鈴木みのる』って検索したら候補に『いい人』って上がってくるくらいなのよ。いっぺんインスタライブした時もファンの質問に終始敬語で答てえたんやから!もしほんまに鈴木みのるが『世界で一番性格の悪い男』やったら、この世から戦争はなくなるねん!鈴木みのるに決まりや!」
「でもわからへんねん。」
「わからへんことない!おかんのプロレスラーは鈴木みのる!」
「おかんがいうには鈴木みのるではないっていうてた。」
「ほな鈴木みのるちゃうやないか!おかんが鈴木みのるではないと言えば鈴木みのるちゃうがな!」
「そうやねん。」
「先言えよ!俺が世界平和について語ってるときどう思てたん?」
「申し訳ないなと思って。」
「ほんまにわかれへんがな、それどうなってんねん。」
「おとんがいうには、リック・フレアーちゃうかって。」
「いや、絶対ちゃうやろ!もうええわ。どうもありがとうございました。」
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