ミルクボーイ 『戦争』
「どうもミルクボーイです。お願いします。
ありがとうございます。
今、ハトをいただきましたけどもね。」
「ありがとうございます。
平和の象徴ですからね。こんなんなんぼあってもいいですからね。」
「ゆうとりますけれどね。」
「うちのおかんがね、嫌いな軍事行動があるらしいんやけどその名前を忘れたらしいねん。」
「軍事行動の名前忘れてまうってどうなってんねん。」
「いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん。」
「ほんだら俺がね、おかんの嫌いな軍事行動を一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかとか教えてみてよ。」
「複数の国家や集団の間で行われる物理的暴力の行使を伴う紛争、もしくは国際紛争の武力による解決のことらしいわ。」
「戦争やないか。その特徴は戦争やがな。すぐわかったよこんなもん。」
「俺も戦争やと思てんけどな、おかんが言うには、今はもう誰もやってないらしいねん。」
「ほな戦争と違うか。人あるところに戦争はあるからね。人類の歴史は戦争の歴史やねんから。ほな戦争ちゃうがなもうちょっと詳しく教えてくれる?」
「アカンってわかってんのに、繰り返してしまうらしいねん。」
「戦争やないかい!人間は考えることはやめても争うことはやめない悲しい生き物やねんから。何千年の歴史の民族間の憎しみとか、そういう歴史から1歩も離れられないまま現代を生きているんやから。戦争に決まりやん。」
「わかれへんねん、でも。」
「何が分かれへんねん。」
「俺も戦争やと思てんけどな、おかんが言うには、どっちの国が『正義』で、どっちの国が『悪』なんか誰が見てもはっきりわかるらしいねん。」
「ほな、戦争ちゃうやないかい!戦争には『正義』も『悪』も無いのよ。お互いが主張する『正義』と『正義』がぶつかりあったとき、人は抵抗なく人に銃を向けられるようになるんやから。他になんか言うてなかった?」
「おかんが言うには、一部の人間はそれによって得するらしいねん。」
「戦争や!武器や弾薬の細かい部品、それを製造してる人たちやその家族、兵隊、膨大な数の人たちが、戦争が起きないと食べていけないというのも事実なのよ。ただね、戦争が終わりそうになる、憎しみが終わると困るから、またけしかけて、憎しみをあおり立てるように陰でこっそりいろいろ仕掛けをしている悪人がいると俺は睨んでるのよ。そういうやつが一番悪いのよ。いざとなったら俺は動くよ、もう!戦争やん絶対!」
「わからへんねん、でも。」
「なんでわからへんのこれで。」
「おかんが言うには、その言葉の対義語は『平和』らしい。」
「ほな戦争ちゃうがな。『平和』とは秩序がきちんと存在している『状態』をあらわす言葉やから『平和』の反対は『混沌』もしくは、『混乱』になんねん。
戦争の対義語は『対話』なのよ。それがまともにできてないから宣戦布告をして実力行使に移ってしまうんやから。
決して戦争の反対は平和ではないのよそんなもん。」
「でもわからへんねん。」
「わからへんことない!おかんの嫌いな軍事行動は戦争!」
「おかんがいうには戦争ではないっていうてた。」
「ほな戦争ちゃうやないか!おかんが戦争ちゃうといったら戦争ちゃうがな!」
「そうやねん。」
「ほんまにわかれへんがな、それどうなってんねん。」
「おとんがいうには、いつ、誰の身に降り掛かってもおかしくないんちゃうかって。」
「...どういうことや?」
「いや、こうやって漫才をやってる日常が、戦争とか爆撃とか、それこそいま核が落ちてきて、ふいに『プツン…』って途切れてしまう可能性もあるわけやんか。」
「そんなわけないがな。日本はもう何年も戦争をしてないし、自衛隊だっているんやから。」
「でもな、おとんが言うには、その日は静かに。そしていきなり訪れるらしいねん。」
「おとん心配しすぎやで。日本は今日も平和や。戦争なんておこるわけないやろ。」
「...なんでわかるんや?」
「え?」
「なんでそんなことわかるんや?」
「なんでって... ええからネタに戻ろうや。今日お前ちょっと変やぞ。」
「でも...でもおとんが言うには、」
「またおとん!おかんはもう何も言うてへんのかい!ネタにもないことダラダラ喋ってたらあかんよ。」
「でも聞いてくれ、おとんが言うには、その日は前触れもなく、なんの伏線もなく突如現れるって。」
「そんな事言われたって説得力がないがな。」
「おとんが言うには、説得力のある破壊なんて無いんやって。」
「おとん何者やねん!テレンス・リーか!」
「でもな、おとんが言うには、」
「おとんおとんうるさいな!お前のおとんの顔浮かんできたわ!」
「内海、きいてくれ。おとんが言うには」
「もうええ
プツン…
※youtubeはじめましてた!!