Radiotalkはじめました!!
ご無沙汰しております。あなたの、あなたの、あなただけの、マサ内藤でございます。
この度Radiotalkというアプリでラジオをはじめました!!
配信も収録も激ゲボ簡単なのでおすすめです。
興味を持った方は是非インストールして私のラジオを聞き流してもらえたらと存じます。
マサ内藤と検索していただきますとだいたい一番上に来るはずです。
よろしくおねがいします!!
プロレスラーKENTAから学ぶアンチとの向き合い方
いまプロレス界で最も嫌われている男と言って過言ではないのがKENTA選手だ。
世界最大のプロレス団体WWEのリングにも上がった選手で、今は新日本プロレスのリングを中心に活躍している。
KENTA選手のtwitterには毎日のようにアンチから罵詈雑言が飛んでくる。それに対してまるで毎度見事な返しをするのがKENTA選手だ。上下左右どこからともなく飛んでくる悪口の弾丸を躱し、鋭くもユーモア溢れた一言で返す。
蝶のように舞い鉢のように刺すその姿はさながらTwitterに舞い降りた世紀のボクサー、モハメド・アリ。
SNSという心無い言葉が飛び交う戦場で生き延びる術は、この男が握っている。
なぜKENTAは嫌われたのか
そもそも何故この男がプロレス界で最も嫌われているのか。こちらの映像をご覧ください。
プロレスをご存じない方にもわかるようにサクッと説明すると、
- 東京ドームでとっても大きい大会がありました。
- メインイベントで二人のすごい選手が試合をし、すごい試合をしました。
- 勝った選手は最後に決め台詞の大合唱というマイクパフォーマンスで会場をまとめようとしました。
- KENTAが乱入しハッピーエンドをめちゃくちゃにしました。めでたしめでたし。
という感じで約3万人の観客から浴びるブーイングの嵐を浴びたKENTA選手。恍惚とした表情で花道を後にするKENTA選手には「○ね!!」「○すぞ!!」という罵声まで飛びました。
たった一夜でKENTA選手はプロレス界一の嫌われ者になったのだ。
「見ない」という選択肢
その日以降、KENTA選手のtwitterは慌ただしくなった。ヒール(悪役)レスラーという職業柄、リングの上で浴びるブーイングは歓声と同じだろう。しかし、KENTA選手のSNSに投稿されている言葉はブーイングを通り越して誹謗中傷になっている。
しかし、混沌の極みとなったリプ欄に動じることもなく、KENTA選手は今日もクソリプを凛とした姿勢で次々と処理していく。
以下、KENTA選手のクソリプへのコメントを御覧ください。
まず相手と同じ目線になったら絶対にダメだ。そして真に受けない事。これは良い事を言われた時もそうだ。
あとアンチも話せば意外といい奴もいる笑 まぁバカがほとんどだけどな。
とにかくこっちが主導権を握る事だ。
アンチとのやり取りも奥が深い。
奥が深い?なんということだ。常人なら精神を壊しかねないこの状況を、彼は愉しんでいるのだ。
ツイッターに疲れた人はアプリごとしばらく消したらいい。見なくて済む。俺も2月の大阪大会が終わった後は消してた。SNSは色々な情報を得られる場所であると同時に見たくもないものまで目に入る。見えない相手よりも、側にいる人を大事にするべきだ。そして落ち着いたらまたログインしたらいい
情報過多なネット社会で「見ない」という選択肢はまさに灯台下暗し。KENTA選手はいつも答えは直ぐ側にあることを教えてくれる
言葉は時として人を傷付ける武器にもなる。この事は肝に銘じないといけない。そして嫌な事や物から逃げるのは決して恥ずかしい事ではない。自分の人生だ。自分を大事にして欲しい。
人は痛みがわかるからこそ優しくなれる。ヒールレスラーとして対戦相手やファンの心をボロボロにしているKENTA選手は、ひょっとしたら誰よりも優しいのかもしれない。
ここで改めて言っておくが、クソリプに対してやり返すのは俺の役割だ。正義面して一緒にやるのはやめてくれお前らの助けなんていらない。俺を舐めないでくれ。お前らは見るだけだ。分かったな
はい。
幸せとはなんなのか
心理学者のアルフレッド・アドラー曰く、幸せの三要素は
・自分自身を好きであること
・他者と友好な関係を築けていること
・他人や社会に貢献すること
だという。特に大切なのは一番上の自分を愛するということだ。
理知だけで割り切ろうとすると他人と衝突し、個人的な情を前に出すと、足元をすくわれ、意地を通そうとするとがんじがらめになる。そんな住みにくい世の中に疲れてしまった人は、KENTA選手をフォローしよう。
そしてクソリプを送って怒られよう。
嘘です。やめましょう。
木村花さんのこと
本来、私のブログで扱うべき内容ではないのかもしれませんが、一人のプロレスファンとして書かせていただきたいと思います。
どこに向けたらいいのかわからない腹立たしさと悲しさとが入り混じっています。
誰が悪いのか?誰が責任を取るのか?
そういう話はやめときます。馬鹿な私が考えなくてもちゃんとそういう分野の賢い人がいいことを言ってくれるはずです。
今はただ、このなんとも言えない感じを整理するために筆を執らせていただきます。
プロレスとテラスハウス。私の好きな2つのコンテンツが、私が最も望んでいない形で世間に知れ渡ることとなりました。
人には『華』というものがあります。プロレスに限らず、歌手や役者、芸人やスポーツ選手にもこの『華』というものが大きく人気に影響します。
腕があるのに華のない人より、腕は未熟だけど華のある人のほうが大成すると私は思います。
彼女には生まれ持った華がありました。
技術もあり努力も怠りませんでした。
彼女はこの先、この業界、団体をひっぱていく存在になるのだろうと思っていました。
大輪の花を咲かせるはずだった蕾が枝ごと折られてしまうのはとても悲しいことです。
この事件に限らず、今回のコロナでわかったことは人間は少しも進化していないということです。
科学や技術は進歩しまいた。しかし、人間は生物として少しも高尚になっていないし賢くなろうともしていないのです。
中世ヨーロッパで行われた根拠のない魔女狩りをしていた頃と同じく、人間は集団になると残酷になり、根拠の無い噂で人を殺すようになるのです。
少なくとも、魔女と呼ばれた人は自分に向かって石を投げた人の顔を死ぬ寸前まで忘れはしなかったでしょう。現代では石を投げた人の顔さえ見ることができないのですから恐ろしい話です。
「誹謗中傷が嫌ならテレビに出るな」とか「嫌なメッセージが来るのならSNSをやめればいい」という意見も見ます。その意見はごもっともかもしれませんが、だからといって誹謗中傷をしていいという免罪符にはならないのです。
私自身、言葉で多くの方を傷つけて生きてきました。この事件で憤りを感じるなか、ひょっとしたら過去の私の言葉で傷つき、それが今もなお心を縛る鎖になっている人もいるのではと思うと背筋が凍りました。
誹謗中傷した人を叩くのは簡単です。しかしそれは自身をおなじように貶める行為になります。深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗いているのです。
人の振り見て我が振り直せ。こうやって言葉を扱わせてもらっている以上、最新の注意をはらい、人様に喜んでもらえるような言葉を使っていこうと心に誓いました。
一人のプロレスファンとして、木村花さんのご冥福を心からお祈りし、二度とこのような悲劇が起きないことを祈り、ここに筆を置く事とさせていただきます。