連チャンパパがクズすぎて草。草生い茂って森。森腐って腐海。
Youtube始めました。時代は動画だ!!文章書いてる場合じゃないぜ!!
世は大自粛時代。アニメ映画ドラマゲーム...すべての娯楽をやり尽くした暇人たちは飢えていた。刺激に飢え、刺激を欲していた。
そこに突如現れたのは、ありま猛『連チャンパパ』という漫画。
1990年代にパチンコ雑誌で連載されていたマイナー漫画が何故今ごろになってブームとなっているのだろうか。
ことの発端は2020年5月11日、インターネット某所で「あまりに胸糞悪い作品がある」と話題になったことである。
その後Twitterでも広がり、漫画公開アプリ『マンガ図書館Z』のTwitter公式アカウントから『全話無料で読めます!!』とアナウンスが有ったことで一気に火がついた。
ちなみに全43巻とあるが、一巻一話なので全43話である。そこまで長い話ではないので一気に読んで一気に胸糞悪くなっていただきたい。
暇を持て余した人類は、ついにパンドラの箱を開けてしまったのだ。
あらすじ
パチンコ狂いの妻が突然の家出!!残された息子と二人、妻を探して日本中を巡る放浪記。300万の借金に残高のない預金。強面の借金取りに追い立てられながら、わずかな手がかりを元に妻を探して日本中を旅回り。
少ない軍資金で日本中を旅するには…パチンコしかない!!妻に付き添い門前の小僧となっていた息子のナビで、パチンコしながら旅費を稼いで手がかり探して行脚の道のり。
追いかけて来た借金取りから逃げながらも父子二人の旅は続く!!
(Kindleの紹介文より)
コミカルな絵柄のせいでスイスイ読めてしまうことから「スナック感覚で摂取できる地獄」との評判もある。
ネットでは「吐き気を催す邪悪な主人公」「今年の覇権漫画」「コボちゃん絵柄の闇金ウシジマくん(ウシジマくん不在)」などと口コミが広がった。
登場人物
この作品最大の特徴は、登場人物が揃いも揃ってクズばかりということ。まさにクソのアベンジャーズ。クズの国士無双。そんなイカれたメンバーを紹介しよう。
日之本 進
この漫画の主人公であり作品内で最大の邪悪である。
34歳の元高校教師。突如失踪した妻・雅子を探すため当面の資金をパチンコで稼いでからというもの、当人もパチンコにのめり込むようになる。
3話から徐々にパチンコにハマり始め、4話ラストで妻が男と蒸発したことで自他ともに認めるパチンコ中毒になってしまった。
それからは「パチプロ」を自称し、パチンコ、債務者が自殺未遂になるほどの追込み、レ○プ、ヒモ生活、挙句の果てに息子を300万で売り飛ばすなど、眠っていたクズとしての素質を存分に開花させていく。クズ界の遅咲きチャンピオン、ロッキー・バルボア。
巧みな演技と卑劣な手段で金を巻き上げては、「アハ!」「エヘ!」とマハトマ・ガンジーでも思わず唾を吐きかけたくなるような笑みを浮かべ、意気揚々とパチンコにその金をつぎ込んでいく。
とはいえ教員時代は熱血教師であり、卒業生たちにも大いに慕われていた主人公。この漫画はその主人公が闇に落ちていく様子を描くものであり、いわば彼はスター・ウォーズでいうところのアナキン・スカイウォーカーなのである。
スター・ウォーズとの違いは暗黒面に落ちるまでたったの5話(約10分で読める)くらいしか必要なかったということ。
雅子
進がアナキン・スカイウォーカーならこいつはシスの暗黒卿であり醜悪の根源である。町内で噂になるほどのバッキバキのパチンコ中毒者であり、第一話で300万円の借金を抱えて失踪したが悪気はない。
姿を消しては別の男と共に現れ金やら子供のことで進と揉める。いい男とめぐりあい幸せになりそうなチャンスもあるのだがパチンコで不意にしてしまう。一番いいやつだった4人目の彼氏はマグロ漁船に沈めた。悪気はない。
終盤、パチンコ中毒の進にいっちょ前に良妻ヅラして正論をぶつけるシーンは顔面蹴飛ばしたくなるほどムカつく。純粋悪。
浩司
上の二人から生まれた悪のサラブレッドであり、この漫画の悲劇のヒロイン枠。
母に捨てられるわ父に売り飛ばされるわ自閉症になるわでただひたすらに可愛そう。
ヤクザ
この漫画唯一の良心。幼い頃の自身と浩司の姿が重なり、様々な支援を行う。
でもやることはしっかり殺る。
あの作品と比べてみました
同じくクズがたくさん出てくる漫画として有名なのが『闇金ウシジマくん』でしょう。
このブログでも一度記事にしたことのある作品ですが、今回はウシジマくんと連チャンパパを比較してみます。
絵柄
ウシジマくんはポップなタイトルに対してどこかおどろおどろしさを感じさせる表紙、絵柄が特徴的ですが、連ちゃんパパは絵柄にまったく邪気がない。
勝てば「ルンルン♪」と鼻歌まじりで喜び、負ければ「トホホ…」と悲しみながらも、喉元過ぎれば熱さも敗北も忘れ、周囲も自分も破滅させながらパチンコを打つ様はより狂気を感じます。
これが『闇金ウシジマくん』のように人間性を思いっきり表情や効果に出すような生々しい演出や、劇画調の漫画であったならここまで話題にはならなかったでしょう。
『悪』の描き方
『闇金ウシジマくん』はやや歪んではいますが、根底に「勧善懲悪」という考えがありと私は思っています。
主人公のウシジマくんは自身が『悪』であると自覚しながらも、非道な連中には一切容赦せず鉄拳制裁をかまし、ときに弱きを助けることもあります。
一方、『連チャンパパ』の登場人物には『悪』の自覚がある人物はいません。主人公は特にそうです。
たまにモラルや人情を見せたと思ったら、次のページで人を平気で裏切ってヘラヘラしています。
なにせコイツをぶん殴ってくれるウシジマくんが不在なので邪悪が真夏の風呂場のカビのように作品中に蔓延っています。
ウシジマくんが悪を持って悪を制す暗黒街の英雄『バットマン』なら、連チャンパパは悪そのものである『ジョーカー』なのです。
最後に
連チャンパパテスト
Q.次のシーンは浩司(息子)が進(父)に怒っているシーンです。
息子の言葉を受けた後の進(父)の行動を予測しなさい。
※ヒント:進は当時、借金回収の仕事を手伝っています。
A.債務者の子供の学校を調べ、その子供の同級生に『〇〇のお父さんは借金があるんだよ。クラスのみんなに知らせてあげて。』とウワサを流す。
怖いわ!!サイコパステストか!!
より深淵を覗きたい方はこちらへ...
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