といふわけで

目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず

DKに苦渋を飲ませれ続けた少年

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「子供に買ったゲームが難しすぎる」って苦情を言う親。もはやコントの設定ですやん。 

 今月7日に、Nintendo Switch向けソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が発売され、3日間で国内推定123.8万本を売り上げるという快進撃を見せている。

 

しかし、大人気の裏で、泣いている子供が多くいるという。今までの作品に比べCPUが非常に優秀で、難易度が高く勝てないらしいのだ。

また、使用キャラが総勢74体もいて、殆どが隠しキャラであることから、好きなキャラがなかなか使えずにスネてしまう子もいるらしい。

 

おじさんに片足突っ込んでいる私としては、何いってんだという話である。

そして、子供の頃に苦汁をなめさせられたあるゲームを思い出した。

ドンキーコング64

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ドンキーコング64」は1999年に発売されたニンテンドー64のソフトである。

元々のドンキーコングシリーズはステージクリア型の横スクロールアクションであったが、同ハードの「スーパーマリオ64」がゲーム史に残るほどの傑作となった為、それに強い影響を受けたのか3Dアクションへと変わった。

 

クリスマスにこのソフトを買ってもらった私は、そりゃあもう夢中になってコントローラーを握った。このゲームはボリュームがかなり有り、集めなければならないアイテムが山ほどあった。そのため、当時小学生の私は中盤以降は「攻略本」に手を出し、完全クリアへの階段を一歩ずつ着実に登っていたのだ。

 

だが、そんな私に難敵が現れた。「DKアーケード」というミニゲームである。

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「DKアーケード」とは、1981年にゲームセンターに置かれ、家庭用ゲームではファミコン版に移植された元祖ドンキーコングのことであり、64のソフト内で完全復活した。こいつがどんなボスよりも恐ろしいドンキーコング64の最強の魔物である。

 

まずこのミニゲーム本編のストーリーとは全然関係無いのに、本編クリアに必須である。コレをノーミスでクリアしてもらえるコインがラスボスと戦うには必要なのだ。

しかも、アイテムを貰うには全4ステージを二周しないといけない。

 

そして「ドンキーコング」と名は付いているが、なぜかプレイヤーはマリオを操作する。ただこの当時のマリオは、クララもびっくりの尋常ではない虚弱体質で、自分の身長以上の高さから落下するとそれだけで死んでしまう。

 

また、元のアーケード版が残機3だったにもかかわらず、なぜか本作では残機が1しかない。そのため、計二周をノーミスでクリアすることを強いられている。また2週目はゲームスピードがあがる。

 

子供の私は二周めの存在を知らず、一周目を何時間もかけてようやくクリアした後、さらなる絶望に突き落とされた。

 

だが、私は負けなかった。どんな状況でも諦めないことをマリオやカービィーやがんばれゴエモンで学んだ私は練習に練習を重ね、このソフトのプレイ時間のうち約半分を費やしてようやくクリアした。その時の達成感は今でも忘れられない。

 

クリスマス、お子様にスマブラのご購入を検討されている親御さんへ。是非とも買ってあげてください。そして勝てなくて泣いたりスネたりしている子供を放っておいてください。夜中に練習しますから。そういう経験が心を強くして、視力を低下させるんです。